車の塗装は見た目を美しく保つだけでなく、車体をサビや損傷から守る重要な役割を担っています。
しかし、塗装は時間の経過や紫外線、雨などの外的要因により徐々に劣化していくものです。
車体をいつまでも美しく保つためにはメンテナンスが必要です。
そこで、車を大切に乗り続けたい方、車の塗装を検討している方向けに車の塗装について、その種類や手順、さらには部分別の塗装費用まで詳しく解説します。
車の塗装の基礎知識
まずは車の塗装についての基礎知識を紹介します。
車の塗装とは
車の塗装は車体の見た目を美しくするだけでなく、花粉・ホコリ・雨などから車体を保護するためのものです。
塗装は車の価値を高める重要な工程だと言えます。
車の塗装の構造
車の塗装は複数の層で構成されており、各層がそれぞれの役割を果たしており、基本的に4層構造になっていることが多いです。
ただし、層の数や順番は業者やカラーによって変わります。
塗装の構造
- 下地
-
- 着色のための土台
- 塗装を美しく仕上げるためにフラットにする
- 中塗り
- 発色を良くするために下地に近い色か仕上げの色に近いカラーの塗料を塗る
- 上塗り
- 仕上げの色の塗料を塗る
- クリア
- 透明な層を作って塗装が剥げるのを防ぐ
車の塗装の種類
車の塗装は大きく分けると3つのカテゴリーに分類することができます。
車の塗装が劣化する原因
塗装は経年劣化していくものですが、外的な要因によっても進んでしまうものです。
普段から車体を保護して美しく保つことによって塗装の劣化を防いでいきましょう。
車の塗装メンテナンスについて
車はいくら大切に乗っていたとしても劣化してしまうものです。
長く美しく愛車に乗りたいという方は定期的なメンテナンスを行いましょう。
部分的な補修であればDIYも可能
部分的な塗装であればDIYも可能です。
しかし、仕上がりの状態を美しくしたいならプロに補修を依頼しましょう。
車の塗装は思っているより難しい作業です。
特に塗装した部分としていない部分の色を合わせる作業は知識と経験が必要になります。
仕上がりを美しくしたい場合、大きな傷やへこみの場合はプロに補修を依頼するのがおすすめです。
など、DIYで塗装をすると上のような失敗が多くなります。
これらのトラブルを補修するために業者に依頼すると、さらに費用が高くなることがあるので注意しましょう。
車の全塗装はプロに任せよう
小さな傷やへこみ程度であればDIY可能ですが、全塗装はプロに任せるようにしましょう。
全塗装では車体のパーツを外して洗浄し、何層にも重ねて塗装する過程を繰り返します。
この作業を素人が行うのは難しく、作業スペースを確保するのも困難です。
全塗装には車に関するあらゆる知識や技術が必要なので、プロに依頼するようにしましょう。
など、車の塗装は上のような業者に依頼することができます。
車の塗装なら板金修理業者がおすすめ
車の塗装を依頼するなら板金修理業者がおすすめです。
板金修理業者は板金塗装に詳しく、設備も整っていることが多いので仕上がりも安心です。
ただし、同じ板金塗装業者でも技術力や知識力には差があります。
信頼できる業者に作業を依頼するようにしましょう。
車の塗装メリット・デメリット
【部位別】車の塗装にかかる
費用相場
部分塗装の場合、塗装する部位や塗料の種類によって費用は変わってきます。
ここでは、一般的な車の塗装費用を部位別に紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
塗装する部位 | 費用相場 |
---|---|
ドア | 2万円~4万円/1枚 |
フェンダー(タイヤ周辺の部品) | 2万円~4万円 |
ルーフ(車の屋根) | 4万円~8万円 |
ボンネット | 2万円~5万円 |
バンパー | 1.5万円~4万円 |
【全塗装】車の塗装にかかる
費用相場
車の全塗装にかかる費用は車の状態、塗料の種類、塗装方法などによって大きく変わります。
車体の外観部分のみを塗装した場合の費用相場は以下の通りです。
車体 | 費用相場 |
---|---|
軽自動車 | 30万円~ |
コンパクトカー | 70万円~ |
SUV | 80万円~ |
車の全塗装にかかる費用はその範囲や工程、車種、塗料、業者によって大きく変わります。
実際に仕上がりの質にこだわるお客様は全塗装に数年という長い期間をかけることもあります。
全塗装はこだわればこだわるだけ費用も工期もかかる作業だと思っておきましょう。
塗装の劣化を防ぐための方法
ここでは車の塗装の劣化を防ぐための方法を紹介します。
どれも簡単な方法なので、できることから始めてみましょう。
汚れはすぐに落とそう
車に付着した汚れは放っておくと車の劣化を早める原因となります。
花粉・ホコリ・砂・虫・鳥のフンなどが付着したらすぐに洗い流しましょう。
定期的な洗車を行うことが大切です。
保管環境を見直そう
直射日光や強い雨風、気温や湿度の急激な変化も塗装の劣化を早めてしまいます。
車を保管するときはカーポートなどで車体を保護することが大切です。
カーポートなどが設置できない場合は、カバーをかけるなどして工夫しましょう。
コーティング加工をしよう
塗装を長持ちさせるには定期的なワックスがけやコーティング加工を施すのもおすすめです。
コーティングをすれば塗装面を保護できるので、汚れや紫外線から守ることができます。
ただし、コーティングも時間の経過とともに効果が落ちてくるので、定期的に行いましょう。
信頼できる業者の選び方
車の塗装はどの業者に依頼するかが重要なポイントとなってきます。
ここでは信頼できる業者選びのポイントを紹介します。
Point. 01
技術力が高い業者を選ぼう
車の塗装を依頼する場合は、技術力が高い業者を選ぶことが大切です。
塗装は簡単そうに見えて難しい作業なので、職人の技術によって仕上がりに差が出てきます。
塗装を依頼する業者を選ぶ際には費用面だけでなく技術面にも注目することが大切です。
Point. 02
実績をしっかりと確認しよう
車の塗装を依頼する業者を選ぶ際には実績にも注目しましょう。
実績が多い業者はあらゆるケースに対応してきているので、技術面でも安心です。
最近は公式サイトなどで実績が見られることが多いので、業者選びの際に参考にしましょう。
口コミや評判で実際のお客様からの意見を見るのも参考になります。
Point. 03
アフターサービスが充実している業者を選ぼう
車の施工を依頼する業者を選ぶ際には、アフターサービスが充実している業者を選ぶようにしましょう。
施工後のトラブルや経年劣化にすばやく対応してくれる業者を選ぶと安心です。