軽トラやピックアップトラックを使用していると、どうしても経年劣化や使用による傷がついて錆などの原因にもなります。
荷台の傷はプラスチックの保護カバーなどを利用するのが一般的ですが、近年では塗装タイプを施すことで保護する「ラプターライナー」の人気が高まっています。
ここでは、ラプターライナーの特徴やメリット・デメリットなどを解説します。
Contents
ラプターライナーとはどのような塗装?
ラプターライナーはイギリス発祥の塗装で、車や船舶の塗装をはじめとして鉄板、樹脂、木材など様々なシチュエーションにて利用可能な高耐久性2Kポリウレタンコーティングのことを指します。
塗装後のワックスがけの必要もなく、スプレーガン、刷毛、ローラーなど多種多様な塗装方法でこだわりの質感を演出できます。
ラプターライナーの3つの特徴
ラプターライナーの特徴は、以下の3つのようなものがあります。
特徴①圧倒的な耐久・摩擦・防錆性能
一般的な塗料の表面硬度はH〜2H程度とされていますが、ラプターライナーの硬度は6Hとされているので3倍から6倍の強度があります。
この硬度のおかげで塗装後の表面は強固な保護膜で守られるとともに、圧倒的な摩擦性と防錆性も兼ね備えています。
特にオフロードなどで車を利用する際には、飛び石などでバンパーに細かな傷がついてしまいますが、ラプターライナーを施すと大切なパーツを細かな傷からの衝撃から保護できます。
アメリカ軍の車両や船艇にも利用されているほどなので、その耐久性は折り紙つきになります。
特徴②あらゆる材質に塗装可能な柔軟性
ラプターライナーは、前述の通り鉄板、樹脂、木材など多種多様な材質に塗装が可能となります。
車のパーツであれば、ボディ、荷台、アルミ、内装パネル、樹脂バンパーなど利用箇所を選ばす施工することができます。
調色することができるので、全ての車にマッチした色味を再現することができます。
また、ローラーや刷毛を使用してのDIYも可能なので、初心者でも気軽に利用することができます。
特徴③オリジナリティある質感
ラプターライナーの特徴として、塗装後の表面をワイルドな凹凸に仕上げることができる点にあります。
マットな色味やツヤ感の具合も調整することが可能なので、同じ色を使用していても他の車と異なるオリジナリティを演出することができます。
自分好みの表面ザラザラ仕上げにカスタムできるのも魅力です。
ラプターライナーのメリットとデメリット
ラプターライナーのメリットとデメリットは、以下のようなものがあります。
ラプターライナーのメリット
ラプターライナーのメリットは、前述の特徴の他にも汚れにくく紫外線に強いなどが挙げられます。
防水性があり汚れにくい特徴があるので、泥などで汚れた際もメンテナンスが容易になるとともに、紫外線による色褪せしにくい特徴もあります。
また、板金塗装などの専門店で施工する際には、独特のザラザラとした粒の大きさを好みの大きさに調整することができます。
ラプターライナーのデメリット
ラプターライナーのデメリットとしては、施工後の乾燥に最低でも2日~10日間程度の時間を要することにあります。
一般的な車の塗装の乾燥は、1時間〜1日程度で終わるのに対してラプターライナーは比較的長い時間の乾燥が必要になります。
完全乾燥前に濡れてしまうと、色抜けの可能性が高くなるので注意が必要になります。
また、ラプターライナーは非常に粘度が高い塗料になるので、一般的なスプレーガンでの塗装が難しくラプターライナー専用のスプレーガンを使用する必要があります。
一般的なスプレーガンで塗装を行うと、中で目詰まりを起こしてキレイに施工ができません。
ラプターライナーを利用して上手に施工できる専門業者がまだ少ないのもデメリットのひとつになります。
ラプターライナーがおすすめの人気車種
前述のように、ラプターライナーは圧倒的な耐久性や摩擦性、防錆性能があります。
そのため、軽トラやピックアップトラック、ハイラックスサーフのような荷台の防水加工や傷抑制の為に利用されています。
そして、傷が付きにくい特性があるので、ダイナミックに運転するオフロードでの利用や、林道を走り車に枝などの擦り傷が付きやすいキャンプなどのシチュエーションでも、車を保護してくれます。
ラプターライナーがおすすめの人気車種は、以下のようなものがあります。
車種 | 使用用途・機能 |
---|---|
・軽トラ ・ピックアップトラック ・ハイラックスサーフ | ベッドライナー*の代わりとして塗装 荷台に直接塗るので空間ロスが無く、更に水はけがよいので手入れがしやすくなる |
・ジムニー ・パジェロミニ ・ジープ | キャンプ、オフロードでの使用で、汚れや傷がつきにくい |
まとめ
ラプターライナーの特徴やメリット・デメリットなどを解説しました。
ラプターライナーのメリットとしては、圧倒的な耐久・摩擦・防錆性能と、塗装媒体を選ばない汎用性の高い使い勝手、そしてマットな見た目で重厚感が高くオリジナリティの高い見た目を演出できる点にあります。
一方で、専用のスプレーガンを利用しないとうまく塗れない問題や、塗装後乾燥させるのに長い時間が必要などデメリットもあります。
ラプターライナーは、自分でDIYして塗装することも可能ですが、専門の板金塗装会社に依頼するとイメージした見た目に作り込むことができるのでおすすめです。
ラプターライナー塗装に興味がある場合には、専門の板金塗装会社に一度お見積りだけでもしてみてはいかがでしょうか。