旧車を新車のように復元し、乗れる状態にまで戻す「レストア」。
長年乗った愛車をいつまでも大切に乗り続けたい人にとっては、欠かせない手法です。
そんなレストアですが、現在は生産が終了している車種や、過去に人気を集めた車種など、さまざまな車に取り入れられています。
そこで今回は、レストア車のメリットや注意点、今人気の車種についてご紹介いたします。
レストア車に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
レストア車のメリット
レストアは、一般的に旧車ファンの間で行われている手法です。
旧車には、その車にしかない独特なデザインや形に魅力があるため、現行の車種では楽しめないことがたくさんあります。
しかしながら、旧車の多くは製造されてかなりの年月が経っているものが多く、メンテナンスを施さなければ走行することが難しいです。
そういった状態でも、修理・メンテナンスをして新車のように「乗れる状態」にまで戻せることが、レストア車の大きなメリットと言えます。
お気に入りの車を乗り続けられることこそがレストア車の醍醐味
レストアをすると、すでに製造が終了している車も新車のように甦ります。
現行の車とは違った魅力がありますし、何よりお気に入りの愛車を乗り続けられることが、レストア車最大の醍醐味です。
そのため、旧車ファンの間ではレストア車の需要がとても高く、一度乗ったらやめられない人もたくさんいます。
レストア車は「お金がかかること」が最大のデメリット
レストア車は、ただ車を修繕・メンテナンスを行うだけではありません。
通常、車の修復を行う際は、キズのある部分や不具合のあるパーツのみを修理・交換します。
一方レストアは、不具合のある部分だけでなく、外装や内装など、見栄えなどに関わる部分も修理を施します。
つまり、とくに走行上不具合がない部分でも、新車に近い状態まで修復するため、かなりお金がかかってしまいます。
また、旧車は生産して長い年数が経過していることから、修繕部分が多く、定期的なメンテナンスも欠かせません。
こういったことから、購入、維持に多額の費用が必要になります。
車によっては、新車を購入する以上にお金がかかるケースも少なくありません。
レストア車を購入する注意点
レストア済みの状態で販売されている車もたくさんあります。
しかしレストア車は、ベースの車の状態がそれぞれ異なります。
比較的状態の良いものもあれば、ボロボロのものもあり、修繕部分は車によって違いがあるのです。
そのため、見た目は新車同様ピカピカに仕上げられていても、バラしてみて初めて内部のパーツが傷んでいることに気づいたり、走行していて不具合が生じたりすることもあります。
また、レストア車はどんな車種であっても、現行車よりメンテナンス費がかさむのは避けられません。
パーツが出回っていない場合はイチから作ってもらわなければならないため、どうしても維持費が高くなってしまうのです。
その他、燃費も良くないため、ガソリン代も高額になります。
レストア車は、好きな車のためなら多額の出費もいとわないという方に向いている車ですので、購入する際は、維持やメンテナンスにかかるお金のことも考えてから購入するかどうかを決定しましょう。
人気・需要の高いレストア車ベスト10
今、人気そして需要ともに高いレストア車を10種ご紹介いたします。
- ae86
- ハコスカ ロードスター
- モンキー
- FC3C
- ランクル40
- ジムニー スバル360
- ケンメリ s30z
人気のレストア車ベスト10①~ae86~
ae86は、1983年に発売したトヨタ自動車のスポーツモデルです。
ファン間では「ハチロク」という愛称で親しまれ、発売当時から現在まで高い人気を誇っています。
漫画「イニシャルD」に登場したことも、ae86の人気・需要に拍車をかけたと言われています。
ae86は、デザインがシンプルなため、好みの形にいじりやすいことが魅力です。
人気のレストア車ベスト10②~ハコスカ~
ハコスカは、数ある旧車のなかでも「王道」と言われる、日産スカイラインC10型のことをさします。
発売から40年以上経過しているのにも関わらず、ファンが多く、通称「ハコスカ」と呼ばれ、愛され続けている人気車種です。
当時は、CMでのキャッチコピーが「愛のスカイライン」だったことも話題となりました。
人気のレストア車ベスト10③~ロードスター~
ロードスターは、1989年にアメリカで発売された大ヒットスポーツカーです。
国内でも「ユーノス・ロードスター」の名前で売り出し、現在も旧車ファンの間で根強い人気があります。
人気のレストア車ベスト10④~モンキー~
モンキーは、1961年に本田技研工業から発表され、1963年にモデルチェンジして発売されたオートバイです。
「モンキー」という車名は日本国内向け仕様に開発された、1967年販売のモデルからです。
スーパーカブに次ぐロングセラーで、数多くの台数限定特別モデルも発売され、根強い人気を誇っています。
人気のレストア車ベスト10⑤~FC3C~
FC3Cはマツダから発売されているRX-7の型式で、ロータリーエンジン生誕20周年を記念して1987年に登場したオープンカー仕様のグレードです。
ガブリオレ製作のであるガブリオレ・FC3Cは、後のユーノス・ロードスターにも活かされています。
人気のレストア車ベスト10⑥~ランクル40~
ランクル40はトヨタの「ランドクルーザー40」の略称で、24年間にも渡って販売されたランドクルーザー史上ナンバー1のロングセラーモデルです。
当初の納品先は官公庁や建設業中心でしたが、バリエーションが増え、個人需要も拡大してきました。
人気のレストア車ベスト10⑦~ジムニー~
ジムニーは、1970年にスズキから市販されている軽自動車のオフロード四輪駆動車で、本格オフロード車として日本のみならず、世界中でも高い評価が得られています。
人気のレストア車ベスト10⑧~スバル360~
スバル360は、航空機技術を応用した、超軽量構造が採用され、量産型の軽自動車としては初めて大人4人の乗車を可能としました。
また、比較的安価で、十分な実用性を備えていたため、日本最初の「マイカー」という言葉を定着させた車です。
人気のレストア車ベスト10⑨~ケンメリ~
ケンメリは、ハコスカの次世代モデルで、スカイラインC110型のことをいいます。
「ケンとメリー」の略で全国的に定着し、ケンメリGT-Rは累計生産台数がわずか197台と少なく、「幻のGT-R」とも言われているくらい希少です。
人気のレストア車ベスト10⑩~s30z~
s30zは、日産フレアレディーZのことで、クーペタイプのスポーツカーです。
その中でも、1969年に初代モデルであるS30型系のことで、先代モデルのオープンボディのダットサン・フレアレディーに代わって発売された車です。
まとめ
以上が、人気のレストア車ベスト10です。
どれも希少な車が多く、ファンの数も多い車です。
もう一度、人気の車を走らせるようにしたいという方はレストアを検討してみてはいかがでしょうか?