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車のパーツの名称やそれぞれの役割とは?外装·内装パーツについて

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車のパーツの名称やそれぞれの役割とは?外装·内装パーツについて

車には直接手に触れる箇所をはじめ、普段あまり目にしないパーツなどさまざま種類のパーツがあります。

車体に不調が発生した際に、名称を理解していると簡単に整備士に症状を伝えることができますが、実際の部位の名称は数多くあるので分かりにくいものです。

ここでは、車の内装や外装パーツの名称やそれぞれの役割などを解説します。

Contents

車を装飾するパーツの種類

車のパーツを全てカウントすると、数万以上のパーツがあると言われています。

その中で車の外観イメージを決めるパーツを外装パーツといい、乗車空間の居心地を左右するパーツや車を操作するパーツを内装パーツと呼びます。

その他にも、車を走行させるのに必要な機械的構成部品など、さまざまな部品で車は成り立っています。

それぞれの主要なパーツに関しては以下にて解説します。

フロント周りのパーツ名称とその役割

フロント周りのパーツ名称とその役割

フロント周りのパーツは、次のような種類があります。

パーツ名称パーツ解説
ボンネットエンジンルームを保護するフタ
ヘッドライトフロントについている正面を照らすライト
フロントグリルボンネット前の下部に付着する格子状のパーツ
フロントバンパー車体の最前に取り付けてある衝撃緩衝パーツ
ルーフ車体の屋根部分、オープンするサンルーフなどもある
フロントガラス運転席前方に取り付けてあるガラス
フロントワイパーフロントガラスの汚れや雨を拭き取るパーツ
ドアミラー (サイドミラー)運転席、助手席横に取り付けてある後方確認用ミラー
フロントドア運転席、助手席への乗り入れ用ドア
サイドガラス運転席、助手席横のガラス
サイドシルドアの下部にある横長のパーツ
フェンダータイヤをカバーする汚れよけ
タイヤ車を走らせる為の走行装置
ホイールタイヤをはめ込む車輪パーツ

ボンネット

エンジンを保護する役目と共に、衝突時の衝撃緩和の役目もあります。

エンジンルーフやエンジンフードなどとも呼ばれ、主にスチールやアルミで製造されますが、軽量化のためカーボンを使用することもあります。

ヘッドライト

走行進路を照らすライトのことで、ヘッドランプなどとも呼ばれます。

運転席と助手席前の2箇所に取り付けられています。

従来はハロゲンランプが主流でしたが、現在はHIDやLEDランプがよく使用されています。

左右の方向指示ライトであるウインカーもこの部分の両サイドに付けられます。

フロントグリル

エンジンルームに風を入れて冷却する目的で取り付けられていますが、車の前方イメージを主張する箇所なのでデザイン重視で設計されることが多いのが特徴です。

フロントバンパー

フロントバンパーは車が衝突した際に、前方からの衝撃を緩衝させて乗車している人を保護します。

フロントグリル同様に、デザイン性と機能性を求められる傾向にあります。

比較的傷つきやすいので、修理することが多いパーツの一つです。

ルーフ

車の屋根になるパーツです。

主にスチールやアルミで製造されますが、透過性のあるガラスで製造されたサンルーフや天面全体が見通せるパノラマルーフなどもあります。

フロントガラス

車の進行方向正面に取り付けられるガラスで、事故などの際にガラスが飛び散らないように中間膜を2枚のガラスで挟んだ特殊な合わせガラスが使用されます。

割れた際には粉々に砕けることはなく、ヒビが入った状態を保ち衝撃を吸収します。

ワイパー

フロントガラスの汚れや、雨、雪などを拭き取り視界を確保するためのパーツです。

ワイパーはゴム製で作られており、経年劣化すると拭き取りムラが発生するので定期的に取り替えが必要なパーツです。

ドアミラー(サイドミラー)

車の左右後方を目視で確認するためのパーツです。

ドアミラーの代わりにカメラが取り付けてあり、車内モニターで別途確認できるタイプもあります。

フロントドア

運転席や助手席に乗り込むためのドア。

サイドからの衝撃などを緩衝する役割もあります。

サイドガラス

運転席、助手席横のガラスパーツ。

サイドガラスは、衝撃に強い強化ガラスが使用されます。

割れた際に鋭利に割れることなく、小さな粒子となって割れます。

サイドシル

車のドアの下にある仕切り部分のパーツです。

走行時の風の侵入を防ぐ役目や、ボディ強度を高める設計がされています。

フェンダー

ボディのタイヤ周辺部分を指します。

泥や汚れが車体に付着するのを防止したり、小石などが飛び散り歩行者に当たらないようにします。

タイヤ

車体や乗員、荷物などを支えてエンジンからの動力を路面に伝えて車を走行させるパーツです。

雨や雪などでスリップするのを軽減する効果や、路面の凹凸による衝撃を吸収する役目があります。

ホイール

タイヤを嵌め込む車輪の役目を果たします。

多くのホイールは軽量化のためアルミが使用されます。

リア周りのパーツ名称とその役割

リア周りのパーツ名称とその役割

リア周りのパーツは、次のような種類があります。

パーツ名称パーツ解説
リアドア車体後部座席にあるドア
フューエルリッド給油口のカバー
バックガラスバックドアもしくは車体後方のガラス
リアワイパーバックガラスに取り付けられたワイパー
テールランプ車体後方に取り付けられたランプ
バックドア車体後方にある荷室を開けるドア
トランクリッド車体後部の荷物入れの開閉式フタ
リアバンパー車体の後方に取り付けている衝撃緩衝パーツ

リアドア

後部座席に乗り込むためのドア。

サイドからの衝撃などを緩衝する役割もあります。

車種によって形状が異なり、真横に開く「スライドドア」や、左右のドア片側にあるヒンジを軸にして開閉する「ヒンジドア」などがあります。

フューエルリッド

車体の左右いずれかの後方にある給油口のカバーです。

国産車は主に運転席からレバーで開閉する「フューエルリッドオープナータイプ」が多く、外車などでは手動でフューエルリッドをあけて給油口を鍵で開けるタイプなどさまざまなものがあります。

バックガラス

車体後部に取り付けられたガラスです。

サイドガラス同様に、衝撃に強い強化ガラスが使用されます。

割れた際に鋭利に割れることなく、小さな粒子となって割れます。

リアワイパー

バックガラスに取り付けられたワイパーで、フロントワイパー同様に汚れをふき取ります。

一般的なフロントワイパーが2本式であるのに対し、リアワイパーは1本タイプが主流です。

テールランプ

夜間後方から車の存在を目立たせるために光るランプです。

この部分にブレーキを踏むと点灯するブレーキランプや、バックの際に明るく点灯するバックランプなどが密集しており、両サイドにフロント同様にウインカーも付いています。

バックドア

ワンボックスカーやハッチバックの車の後方にある、荷物室用のドアです。

開閉方式も上に持ち上げるタイプや、観音開き、横開きなど車種により仕様が異なります。

トランクリッド

セダンタイプの車に取り付けてある、トランクルーム開閉用の蓋です。

リアバンパー

リアバンパーは、車の後方からの衝撃を緩衝させて乗車している人を保護します。

車体後方からの見た目を大きく左右する箇所なので、フロントバンパー同様にデザイン性と機能性を求められる傾向にあります。

車内に装備されているパーツや内装を装飾するパーツ

車内に装備されているパーツや内装を装飾するパーツ

車の外装パーツは、よく耳にする名称の物が多い傾向にありますが、内装パーツは聞きなれないものが多くあります。

このタイミングで、まとめて覚えておくと良いでしょう。

パーツ名称パーツの役割
ハンドル左右に回転させて車を操作するパーツ
イグニッションスイッチエンジンを始動させたり、電飾を起動させるスイッチ
ターンシグナルスイッチ左右に倒してウインカーを操作するスイッチ
ワイパーウォッシャースイッチワイパーの操作をするスイッチ
ホーンスイッチ車のクラクションを鳴らすスイッチ
フューエルリッドオープナー給油口を車内から開けるレバー
ボンネットオープナーボンネットが空くようにロックを外すレバー
アクセルペダル車を加速させる際に踏むペダル
ブレーキペダル車を停止させる際に踏むペダル
フットパーキングブレーキ足で踏むタイプのパーキングブレーキ
ルームミラー後方確認する為のミラー
ダッシュボードフロントガラス直下にある内装部品などある空間の総称
メーターパネル速度表示や警告を表示するパネル
センタークラスターダッシュボード中央部の内装部品の総称
レジスターエアコンから出る風の吹き出し口
グローブボックス助手席の前にある収納ボックス
シガーソケットソケット型の電気供給装置
センターコンソール運転席と助手席の間にある装備の総称
サイドブレーキ車を停止させ続けるためのブレーキ
シフトレバーギアチェンジする際に使用するレバー
アームレストセンターコンソールにある肘置き

ハンドル

ステアリングホイールとも呼ばれ、左右に回転させることでタイヤ回転させた進行方向に向き進路を変更します。

近年の車には、ハンドル内に衝撃に反応して運転手を守るエアバックが装備されています。

イグニッションスイッチ

エンジンを始動させるのに使用します。

一段階回すと装飾関係に電力が伝わり、二段階目を回すとエンジンがスタートします。

近年はボタン式のイグニッションスイッチが増えています。

ターンシグナルスイッチ

ウインカーとも呼ばれ、左右に曲がるためのシグナルを出すスイッチです。

ヘッドライトのスイッチが同じレバーにあてがわれている傾向が多くあります。

ワイパーウォッシャースイッチ

フロントやリアのワイパーの起動を制御するスイッチです。

ウインドウォッシャー液の作動機能もあります。

ホーンスイッチ

クラクションを鳴らす際に使用するスイッチです。

危険回避や危険を周りに知らせる役目があります。

フューエルリッドオープナー

給油口を開けるスイッチです。

主に座席の右手にレバーがあり、操作することで後方の給油口を開けることができます。

ボンネットオープナー

ボンネットのロックを解除して開ける際に使用します。

アクセルペダル

アクセルペダルを踏むことで、車を前進させることができるペダルです。

ブレーキペダル

ブレーキペダルを踏むことで車を停止させることができます。

フットパーキングブレーキ

踏み込むことで後輪をロックさせ、停止させるパーキングブレーキです。

ルームミラー

運転席中央上部に取り付けられている、後方確認用のミラーです。

後方に走行中の車の確認や、後部座席の同乗者の確認などが行えます。

ダッシュボード

インパネとも呼ばれるスペースで、フロントガラス直下の内装部品が配置されている場所の総称です。

エンジンルームと車内を仕切る壁の役割もあります。

メーターパネル

運転席前方に配置されている各種メーターのことを指します。

メーターパネルには、速度確認のための「スピードメーター」、エンジンの回転数確認のタコメーター、走行距離がわかるオドメーターなどが配置されています。

車両に不具合が発生した際に点灯される警告灯などもこの部分に設置されています。

センタークラスター

センタークラスターは、ダッシュボードの中央部分にある電気装飾部分のパネルのことです。

カーナビやオーディオ関連の装飾や、エアコンのスイッチなどが取り付けられています。

レジスター

エアコンの吹き出し口を指します。

大型の車両などでは、後方上部や足元などにも吹き出し口がある車両もあります。

グローブボックス

助手席前方にある収納スペースです。

一般的に車両保険証や車検証などを保管したり、その他小物の収納に使用します。

シガーソケット

以前はタバコの火をつけるための電熱線がセットされていましたが、近年の車両では設置がなく主に電力供給のシステムとして利用されています。

専用のソケットを挿入することで、携帯電話の充電やカーナビの電源などにも利用することができます。

センターコンソール

運転席と助手席の間にある装備一式やそのスペースを指します。

サイドブレーキ

センターコンソールに配置されており、レバーを引き上げることでパーキングブレーキをかけることができます。

シフトレバー

センターコンソールに配置されており、ギアチェンジする際にレバーを動かし状況により加速減速させます。

アームレスト

センターコンソールに配置されている肘置きです。

収納スペースにもなり、中にシガーソケットがあるタイプもあります。

車を構成する機械的部品パーツとその役割

車を構成する機械的部品パーツとその役割

車を走行させる上で最も重要な内部を構成するパーツは、知識がない方はあまり触れることがないかもしれません。

しかし主要な部分なので、以下にてご紹介する重要なパーツ部分だけ把握しておきましょう。

パーツ名称パーツの役割
エンジン車を走行させる上での動力源
ラジエーターエンジンの温度調節を担う
トランスミッションエンジンの回転数やトルクを調節する役目
ドライブシャフトエンジンからの動力を車輪に伝える
サスペンション車体を揺れや衝撃から支える
マフラー消音効果や排気ガスの制御を行う
ブレーキローター車両を止めるためのシステム
ブレーキパッドローターに押し付けて車を止める
オイルクーラーエンジンオイルの冷却をする
バッテリー車体に電力供給する役目

エンジン

車を走行させる主要なパーツで、ガソリンと空気を混合させ燃焼させて動力エネルギーにします。

エンジンは主に「ガソリンエンジン」「ディーゼルエンジン」「ハイブリッドエンジン」の3種に分類されます。

電気自動車は、電気駆動なのでエンジンはついていません。

ラジエーター

エンジンは燃焼し続けるので、大量の熱が発生します。

エンジン本体が高熱になるとオーバーヒートすることになり、故障の原因になります。

ラジエーターは、エンジンを冷却する為の冷却水を作り出す装置です。

トランスミッション

トランスミッションはエンジンの回転数やトルクを制御して車輪に伝える役目があります。

変速付き自転車のようにギアチェンジして走行します。

ミッションには手動でおこなう「マニュアルミッション」や自動で変速をおこなう「オートマチックミッション」などがあります。

ドライブシャフト

エンジンで作られた動力を、タイヤへ繋ぐ動力伝達システムです。

車の中でも大きな負担がかかるパーツで、故障すると車は全く動かなくなります。

サスペンション

車体と車輪を繋ぐパーツで、走行時の衝撃を吸収する役目があります。

車高を調整するのもこのパーツになり、走りやすさをバネの硬さや長さで調節することができます。

マフラー

エンジンで燃焼されたガソリンはいくつものパイプを通り、最終的にマフラーから排出されます。

その際に通過する排気系の部品の総称で、消音器としての役目や排出ガスから有害物質を除去する役割があります。

ブレーキローター

車を停止させる重要な役割のパーツになります。

ブレーキパッドをローターに押し付けることで車輪の回転を制御します。

ブレーキパッド

ブレーキローターに押し付けるパッドです。

徐々にすり減るので定期的な交換が必要なパーツになります。

オイルクーラー

エンジンオイルを冷却する役目があります。

エンジンが始動中は、徐々にエンジンオイルが高温になっていきます。

オイルクーラーで冷却することで、エンジンのコンディションを保つ必要があります。

バッテリー

エンジンを始動させるスパークプラグを動かす動力源になるのはもちろん、電飾や装飾品に電力を供給する役目もあります。

バッテリーは徐々に劣化するので、定期的な交換が必要になります。

車の部品の名称を知るとメリットが多い

車の部品の名称を知るとメリットが多い

前述では車の外装や内装、そして車を構成する主要なパーツを解説しました。

記載しただけでも多くの種類があり、全て覚えるのは難しそうです。

自分で修理するわけではないので、名称など覚える必要などないように思えるかもしれませんが、名称を把握することでのメリットもあります。

故障した際に的確に整備士に不調箇所を伝えられる

車の故障を整備士に伝える際に、どう伝えればよいか迷ったことなどあるのではないでしょうか。

パーツの名称や部品名など一部でも把握することで、整備士に状況を伝えやすくなり、修理も円滑になります。

車両をカスタマイズする際に役立つ

自動車を購入すると、さまざまな場所を自分好みにカスタマイズしたくなります。

いざカスタマイズを行おうとした際に、そのパーツ名称が分からなかったり、どの場所をカスタマイズするのか伝えられないなど不便になることもあります。

知っておくことでパーツ探しや打ち合わせが円滑になるので、スムーズにカスタム作業に取り掛かれます。

まとめ

車のパーツ名称やそれぞれの役割などを解説しました。

車のパーツは非常に多くの種類があり、全て把握することは困難です。

しかし、種類だけでも把握することで、車両トラブルの際に近くの板金塗装業者や整備店に円滑に相談できるなどのメリットや、車をカスタマイズする際にパーツ名称が役に立つなどのメリットがあります。

知らなくて損をすることはあっても、知っていて損をすることはないので一度お時間のあるタイミングで覚えてみるのもよいかもしれません。

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この記事の監修者

オクタゴンスタイル代表 藤本 武丸

1980年に創業した㈲八起自動車工業を継承し、自動車板金塗装会社として、長年多くのを塗装・修理を行ってきた。
長年培ってきた知識と技術、さらに貪欲に最新技術を学び、常に最高品質の施工ができるよう努めている。

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