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車のバンパーが割れたときの修理方法とは?修理相場や自分で行う方法について

バンパー

車のバンパーが割れたときの修理方法とは?修理相場や自分で行う方法について

車のバンパーは、走行中の不注意や事故などでも簡単に破損しやすい部品です。

軽い擦り傷ならご自身ですぐに修理できますが、深い傷や割れなどを放っておくと安全走行に影響を与えることもあります。

ここでは、車のバンパーが傷ついた際の修理方法に関する情報や、費用相場などを解説します。

バンパーの本来の役割とは?

バンパーは、現在走行しているほとんどの車の前後に必ず付いているパーツです。

車の見た目を大きく変えることできる部分なので、さまざまな形状のパーツが各車ごとに取り付けられています。

バンパーの役割

従来バンパーは、車庫入れの際に前後の車に少しぶつけても良いように、ショックを吸収する役目で取り付けられていました。

現在では、材質がより弾力性高い材質が利用されるようになったことにより、バンパーの役目も衝突をした際にドライバーやエンジンを保護する目的の他に、ぶつかった人を保護する役目などにも進化してきました。

このために、バンパーは車の部品の中では比較的壊れやすく衝撃を吸収する目的で製造されています。

少しぶつけただけでも、簡単に割れてしまうことがあるのはこのような要因があります。

バンパーには種類がある

バンパーには種類がある

車のバンパーと一言でいっても、車の形状や求められる機能によりさまざまな材質の製品があります。

特徴を把握しておくことで、万が一の際の対応に迷うことがありません。

ウレタン製のバンパー

ウレタン製のバンパーは、現在流通しているコンパクトカーやミニバンなどによく採用されている種類です。

ウレタン製のバンパーは材質的に柔らかい特性があります。

そのため、ぶつけてしまった際に割れにくく被害が比較的最小で抑えられる特徴があります。

FRP製のバンパー

FRPとは、ガラス繊維を樹脂でコーティングした強化プラスチックで、スポーツタイプの車や車をカスタムする際にフルエアロなどにする際のバンパーとしてよく利用される材質です。

軽く高強度ですが、ぶつけたりすると割れやすい傾向があります。

バンパー割れを発生させるケースのほとんどがFRP製品です。

金属製のバンパー

金属製のバンパーは、主に大型トラックや旧車で利用されているケースがほとんどです。

金属製なので、割れに対する強度は最も高くほとんど割れることはありません。

ブツけた場合でも凹みが発生するだけで済む場合もあります。

車のバンパー割れを放置してはいけない理由

車のバンパーの本来の役割は、車体を美しく見せるだけではなく車体を守るためなどさまざまな機能があります。

バンパー割れをそのままにしておくと以下のような問題が発生する恐れがあります。

内部センサーが破損している可能性がある

近年の自動車の多くには、車間距離制御や衝突被害軽減ブレーキなどの運転支援機能であるADASが搭載されています。

ADASはフロントやリアバンパーの近くにセンサーがついているので、破損すると正確に支援できないことや誤作動させる原因にもなります。

もしもの際の衝突衝撃を吸収できない

バンパーの最も大きな役目は、前述でも解説したように衝突した際の衝撃を吸収して乗車している方の身を守ることです。

バンパー割れを放置すると本来の安全性を損ない、大事に繋がるので気が付いた際には早めの修理が必要です。

車検に通らない恐れがある

バンパーについた軽度の傷や損傷であれば、車検に通らないなどの心配はありませんが、大きな損傷や割れなどの場合には割れ部分が飛び出し歩行者に危険を与える可能性があります。

このように、安全を損なう恐れがある場合には車検に通らないことがあるので注意する必要があります。

バンパー修理と交換の基準とは?

バンパー修理と交換の基準とは?

バンパーを修理する際に、交換した方が良いのか修理で対応していいのかどちらで対応する方が良いのか分かりにくいものです。

修理で済む場合と、交換が必要な場合の基準は以下のような点を考慮すると良いでしょう。

バンパー修理で対応可能な場合

バンパー修理で対応可能なケースは、軽度の擦り傷や線傷など大きな割れが無い場合です。

大きな割れなど発生していない状態であれば、再塗装などすることで修理ができます。

しかし、傷の箇所が広範囲に広がっている場合などは、交換した方が安くなるケースがあります。

バンパー交換対応が必要な場合

バンパー交換が必要なケースは、バンパーが大きくひび割れている状態や大きな凹みがある場合などです。

旧車などでは交換するパーツがないこともあります。

そのような場合には、修理で対応するケースもあります。

バンパーが割れた際の修理方法

バンパーが割れるシチュエーションはさまざまな状況がありますが、割れが発生すると前述のような注意点があります。

実際に割れてしまった際には、次のような修理方法があります。

自分でDIYして修理する

大きな損傷ではなく、軽度の割れなどの場合にはご自身で修理する方法もあります。

カー用品店の多くで、補修のためのテープやバンパー用のパテなどが販売されており補修ができるようになっています。

なかでも、FRPと呼ばれる強化プラスチック素材の補修キッドが有効で、軽度のバンパー割れなどに塗って使用すると元どおりに修理しやすくなります。

バンパーごと交換する

最も簡単に修理する方法は、ディーラーで正規のバンパーを購入して取り替えることです。

旧車のような年代ものの車や、ディーラーで新車販売していないような年代の車などは、既にメーカーがバンパーの製造をやめている場合がありますが、それ以外の場合はある程度の期間はメーカーがバンパーを製造しています。

このような場合には、新たに購入すると早期に元どおりにすることができます。

専門の修理業者に依頼する

修理を専門とする板金塗装業者でも、バンパーの取り換えはできますが交換よりも主に修理を得意としています。

地域密着型の業者が多く、予算に合わせた修理などができるケースが多いので、ディーラーでの交換に比べ比較的安価に修理できるのが特徴です。

バンパー割れの修理費用相場

バンパーが割れてしまった場合の費用としては、一般的に以下のような相場感になります。

修理方法費用相場
フロントバンパーの割れ20,000円〜60,000円
リアバンパーの割40,000円〜80,000円
バンパー交換60,000円〜100,000円

バンパーが割れた時に発生する費用は、割れの大きさや車種などでも大きく価格変動します。

一番簡単な修理方法は、パーツを交換する方法になりますが費用が高額になる恐れがあります。

取り寄せたパーツが修理する車と同じ色の塗装が施されていれば良いのですが、無地のパーツが送られてきた場合には上記金額にプラスして塗装費用として50,000円程度プラスされる可能性があります。

少しでも安価に修理したい場合には、板金塗装業者に相談して予算と照らし合わせて補修内容を決めると良いでしょう。

バンパー割れを安く修理する方法

バンパー割れを安く修理する方法

前述のように、バンパーが割れてしまったらどこかのタイミングで修理をしないと安全性が確保できなくなる恐れがあります。

費用面でも、状況によりますが100,000円程度の出費は覚悟する必要があります。

少しでも費用を抑えたいと考えている場合には、以下の方法を検討すると良いでしょう。

自分でDIY修理する

前述でも紹介しましたが、バンパー割れを修理する方法として自分でDIY修理する方法もあります。

費用は一番安価で対処できますが時間と労力が掛かります。

具体的な修理方法としては以下の2種類の方法で修理します。

FRPで補修

FRPで補修する手順は次の通りです。

  1. 車を洗車して、表面に付着した汚れを落とす
  2. バンパーの傷部分を研磨剤やヤスリで削り、補修しやすいように施工する
  3. 補修用ガラスマットを、ガラス繊維を利用して修復する範囲に貼り付けやすいサイズにカットする
  4. 脱脂剤を使用して表面の油分を取り除き、仕上がりのムラが発生しにくいように対策する
  5. FRP用ポリエステル樹脂と硬化剤を混ぜ合わせ混合液を作る
  6. 補修箇所に混合液をまんべんなく塗る
  7. ガラスマットを混合液の上に貼り付けローラーがけを行い、気泡などを取り除く
  8. その後に、更にガラスマットの上から混合液を塗る
  9. 約2時間程度乾燥させて、その上からパテなどを使用して平滑性を整え塗装しやすい下地を作る
  10. 乾燥後に表面をサンドペーパーで研磨して塗装を施して完成

半田ゴテで補修

バンパーの材質がプラスチック製の場合には、半田ゴテを利用して補修する方法もあります。

(カーボン素材やFRPの場合には、熱で溶かすことができないので半田ゴテでは補修できません)

半田コテで補修する手順は次の通りです。

  1. バンパーの割れた箇所を溶かしながら、溶接棒も同時に溶かし溶接する(この際に、ステンレスのメッシュなどをカットして貼り付けると強度が増します)
  2. 脱脂剤を使用して表面の油分を取り除き、仕上がりのムラが発生しにくいように対策する
  3. ボティ側にパテを貼り付けて平滑にして塗装しやすい下地を作る
  4. 乾燥後にサンドペーパーで磨いて塗装をして完成

複数業者に相見積もりをとる

バンパー割れの修理に掛かる費用は、依頼する専門業者で大きく費用は異なります。

一般的な修理業者としては、次のような業者があります。

ディーラー

車を購入したディーラーや正規販売店に修理を依頼することができますが、多くの場合は修理よりもパーツ交換になります。

純正パーツに交換するので安心な反面、前述のように費用は高額になる傾向にあります。

割れた範囲が広範囲などの場合は、修理よりもパーツ交換が安い場合もあるので状況により利用しましょう。

カー用品店

カー用品店で修理を依頼することができますが、多くの店舗が修理を下請けなどに依頼することがあります。

当然ながら中間マージンなども発生するので相場の確認などに利用すると良いでしょう。

修理専門の全国チェーン店などもあるので相見積もりに利用しても良いかもしれません。

板金塗装業者

コスト面では、板金塗装業者に依頼するケースが一番費用を抑えられる可能性があります。

しかし、店舗によっては技術力が未熟な場合などあるので、事前に過去の実績などホームページなどで確認すると良いでしょう。

不安な場合などは、板金塗装業者の中でも何社か相見積もりを依頼して比較検討すると安心です。

価格が安いだけで決めてしまっては、仕上がりの美しさなどに大きな差が生まれるので、最終的に予算内での仕上がりの美しさが期待できる業者に依頼すると良いでしょう。

中古パーツを利用して価格を抑える

バンパー割れを安く修理する方法として、中古パーツを利用して修理する方法も効果的です。

正規修理パーツは高額になる恐れがあるので、同じパーツの中古品でコストを抑えると金額的に出費を抑えることができます。

注意点としては、中古パーツの持ち込みに対応していない修理業者があるので、確認せずにパーツを先行して購入してしまうと、後々利用できないなど後悔することになるので事前に中古パーツの持ち込みに対応しているか確認するとよいでしょう。

まとめ

車のバンパーが割れたときの修理方法や、修理する際の費用相場や自分でDIYなどをおこなう方法について解説しました。

バンパーは車を安全に走行させる上で、とても重要なパーツになります。

破損させたままで走行すると、車のセンサー類が正常に起動しない恐れがあることと合わせて、飛び出したバンパーで通行人を怪我させる恐れがあります。

バンパー割れに気づいたら早めの対処が望まれます。

また、修理にはある程度の費用が発生します。

一番価格的に安く対応できるのは、ご自身で修理することですが、センサー等の起動状況までは確認できないので修理は専門知識がある方に任せるのがよいでしょう。

ディーラーにバンパー割れの対応を依頼した場合には主にパーツ交換しか行いなわないので、修理する際にはどのくらいの費用が発生するかなど地元の板金塗装業者に相談して相見積もりをすると良いでしょう。

安いだけではなく、仕事の丁寧さや仕上がりの美しさなど総合的に判断して依頼先を決めると良いでしょう。

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この記事の監修者

オクタゴンスタイル代表 藤本 武丸

1980年に創業した㈲八起自動車工業を継承し、自動車板金塗装会社として、長年多くのを塗装・修理を行ってきた。
長年培ってきた知識と技術、さらに貪欲に最新技術を学び、常に最高品質の施工ができるよう努めている。

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