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車のオールペンの耐用年数ってどのくらい?失敗しないための全塗装のポイント

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車のオールペンの耐用年数ってどのくらい?失敗しないための全塗装のポイント

「いつまでも乗りなれた愛車に乗りたい!」

「乗りなれた愛車は手放したくない」

と考える方も多いでのではないでしょうか。

しかし、塗装ハゲやボディーの色くすみなど運転している時は気にならなくても、駐車場に止めたときにちょっと気になるといったことあるでしょう。

もし足回りやエンジンが好調ならば、オールペンで見た目を良くすることで、新車同様の輝きを取り戻すことができます。

では、オールペンをした後の状態はいつまでもつのか?

費用はいくらくらいかかるのか?

など、分からないことも多いのではないでしょうか。

そこで、ここではオールペンの費用や寿命、美しい外観を長く保つコツなどについて詳しく解説します。

自動車のオールペンとは

オールペンとは、オールペイントの略称のことで、自動車の全塗装のことを言います。

またオールペンは「簡易ペイント」「一般ペイント」「完全ペイント」と塗装工程により3つに分類されます。

簡易ペイントパーツを外さずに車体にマスキングを施して塗装を行うもので、作業時間が早く、最も費用が安いというメリットがある
一般ペイント取り外し可能なパーツのみ外して塗装を行い、簡易ペイントより仕上がりは綺麗ですが、費用は簡易ペイントと比べると高くなる
完全ペイント車体のパーツを全て取り外してから塗装を行うもので、塗装に関しては最もきれいで、完璧な外観を実現できる ただし、作業工程に時間がかかることや費用が他の2つと比べるとかなり高額になる また、工程が複雑なため、専門業者以外には受注してもらえないなどのデメリットがある

オールペンが増加している理由

近年、中古車市場の需要が急激に伸びており、オールペンを行う人も増加しています。

その理由として、自動車の寿命が延びていることが挙げられます。

10年前と比較すると、普通車の平均寿命は1.4年伸びており、平均で13.84年となっています。

もちろんエンジンや足回りも現役で走ることができるのです。

【参考】一般財団法人 自動車検査登録情報協会

そのため、走れるうちは、愛車に乗り続けたいと思われる方は非常に多いです。

ただし、定期的なメンテナンスや車検などで、内部のメンテナンスは十分でも、雨や紫外線によって外部の劣化が目立つようになります。

そこで車検や点検のタイミングで全塗装を行い、外観もリフレッシュする方が増えています。

色を変えることで、新車を購入したような感覚になる方も多く、愛車を生き返らせるという人も少なくありません。

オールペンの費用相場

費用は、塗装工程、車種、塗料の種類、塗装方法などによって大きく変わってきます。

塗装工程による全塗装費用の違い

作業工程には、簡易ペイント、一般ペイント、完全ペイントの3つがあると前述しました。

当然、作業工程が多いほど費用は高くなるので、下記のように塗装費用は高くなります。

高い 完全ペイント>一般ペイント>簡易ペイント 安い

車種による全塗装費用の違い

車体の大きさによって塗装面積が変わります。

また、一般のペイントや完全ペイントの場合はパーツの取り外し工程も関係します。

塗料の種類による全塗装費用の違い

使用する塗料の種類によって費用は変わります。

塗料の種類は次に挙げる塗装方法と関係します。

塗装方法による全塗装費用の違い

塗装方法によって大きく外観の印象が変わります。

車種に合った塗装方法を行うことで、塗装後は新車のような輝きを取り戻せます。

オールペンのタイミングはいつ?

作業工程によって多少違いはありますが、ある程度車を預ける期間が必要です。

2年に1度の車検の際、整備業者やディーラーに塗装を頼むのが、時間的な意味では一番効率良いです。

また、愛車を売却する際に、外見によるマイナスを防ぐため、車種によってはオールペンを行ってから査定してもらうケースもあります。

オールペンの耐久性について

オールペンの耐久性について

オールペンをした後、美しくなった外観はどのくらいキープできるのでしょうか?

オールペンの耐久性について解説します。

オールペンの寿命はどのくらい?

塗装方法や、実際に作業を行った業者の腕、その後の使用環境などにより全塗装の寿命は大きな違いが出てきます。

信頼できる業者に任せて、その後もメンテナンスを定期的に行うことで塗装後10年間持つことも十分可能です。

逆に、手抜き作業で全塗装をされた場合は3年程度で、塗装が剥げてきたり、雨や紫外線による色の劣化が目立ってくることもあります。

確かな技術を持つ業者に依頼することが、その後の寿命に大きく影響してくるので業者選びは本当に重要です。

車の外観が劣化する原因3つ

では車の外観が劣化する3つの原因について解説します。

紫外線による劣化

車の塗装は4層に分かれています。

上から「クリア塗装」「上塗り」「中塗り」「下塗り」の4つです。

クリア塗装は、車に光沢を出すために塗られる塗装で、一番上層にあるため直接紫外線の影響を受けます。

その下層にあるのは、車のボディーカラーとなる「上塗り」、「上塗り」を安定させるための「中塗り」、ボディーを錆から守る「下塗り」です。

ボディーカラーに関係しているのは「上塗り」と「クリア塗装」の2つですが、上塗りはクリア塗装により保護されているので、直接影響するのはクリア塗装のみになります。

クリア塗装が劣化すると、光沢が失われたり、ボディーカラーがくすんだように見えたりします。

水垢汚れ

車を洗車するために使う水道水には、ミネラル成分が含まれています。

何度も洗車をすることにより、蒸発した水分のミネラル成分が水垢として付着してしまい、車体の発色が損なわれます。

酷い場合は、塗装表面がひび割れてしまうこともあります。

鉄粉や塩、花粉など

線路や工場の近くを通ると、タイヤに鉄粉が付着し、走っている間に飛沫となってボディーに付着することがあります。

また、積雪のある地方では消雪剤を道路に撒かれていることも多いでしょう。

消雪剤の成分は塩なので、これがボディーに付着した場合、すぐに洗い流さないと塗装は傷んでしまいます。

この他にも、鳥のフンや酸性雨なども外装の劣化の原因になります。

オールペン後も外観を維持するためのポイントは?

オールペン後も外観を維持するためのポイントは?

せっかくオールペンをしたのだから、できるだけ長くこの状態を維持したいですよね。

そこで、気を付けるべきポイントを解説します。

こまめに洗車を行う

前述したように、花粉や鉄粉、酸性雨などがボディーに付着するため、劣化がはじまります。

車は外を走るものなので、ボディーに物質が付着することを避けるのは現実的ではありません。

そのため、こまめに洗車を行うことが、最も簡単で確実な外観の劣化を防ぐ方法となります。

毎日、洗車を行うことは簡単ではないので、最低でも週1回は洗車するようにしましょう。

わざわざ洗車機に入れなくても、ホースで水をかけて拭き取るだけでも十分効果は期待できます。

洗車後の水分拭きとりをしっかり行う

洗車後、ボディーに水分が付着したままになっていたら、それが蒸発し水垢の原因となります。

洗車後は乾いたタオルでしっかりと水分を拭き取ってください。

ドアの下部など、拭きとりにくい場所もあるので注意しましょう。

洗車後にワックスを塗る

ワックスは光沢を出すためだけのものではなく、降雨や泥などの飛沫からボディーを守ってくれます。

砂や鉄の飛沫による、細かい傷からもボディーを守ってくれるので、週末はなるべく洗車後にワックスもかけておきましょう。

ボディーカバーを利用する

酸性雨や紫外線からの影響を防ぐために有効なのは、屋内駐車場やガレージで直射日光や雨を避けることです。

しかし、自宅にガレージが設置できなかったり、近くに屋内駐車場がない場合は難しいでしょう。

そういった場合は車体カバーをかけましょう。

都度かけ外しをしなければならないのは面倒ですが、外観の劣化を大幅に防ぐことができるので、ひと手間かけても行いたいところです。

コーティングを行う

費用はかかりますが、ボディーコーティングは最も塗装の劣化からボディーを守ってくれます。

クリア塗装の上に薄い膜でコーティングを行うので、紫外線によるクリア層の劣化を防いでくれます。

コーティングにも何種類かあり、高額なものから安価なものまであります。

安価であっても劣化の外的要因を防ぐ目的であれば十分有効と言えるでしょう。

オールペンのメリットとデメリット!カーラッピングどっちがいい?

オールペンのメリットとデメリット!カーラッピングどっちがいい?

車の外装を守るためには、価格が安いカーラッピングという技術もあります。

手軽に行えるのはラッピングの方ですが、塗装後の耐久性を考えたら一体どちらにした方が良いのでしょうか。

ここでは、ラッピングとオールペンを比較し、メリットとデメリットを解説します。

カーラッピングとは?

カーラッピングとは、車体にフィルムを貼り車体の色や外観を変える施工のことです。

車体前面ではなく、パーツごとにカラーチェンジができること、カラーバリエーションが豊富に揃っていることで、近年人気が上がっています。

ただし、カーラッピングは塗装ではなく、塗装の上からフィルムを貼って行います。

そのため、外的環境に影響を受けやすく、耐久性が低いです。

オールペンのメリット

オールペンは、現在の塗装を全て剥がしてから改めて塗装を行うので、耐久性が高く、メンテナンスによっては10年程度塗装後の輝きを維持することが可能です。

また、売却時の査定に関して、カーラッピングの場合は査定のプラスにはなりません。

フィルムを剥がした状態での査定が一般的です。

オールペンは外見の状態そのままが査定対象になるので、施工後は確実にプラス評価となります。

オールペンのデメリット

パーツを取り外したり、塗装を全て剥がすといった作業工程もあるので、簡易的なカーラッピングに比べてオールペンの方が作業時間はかかります。

また、費用についてもフィルムを貼るだけのカーラッピングの方が、格安で行うことができます。

オールペンをする前の注意ポイント

オールペンをする前の注意ポイント

実際に、オールペンを依頼するときに注意すべきポイントを3つ紹介します。

店の下調べを行う

塗装寿命は、施工方法や業者の腕によって大きく差ができます。

ネットの口コミなどで、ある程度の評価は把握できますが、完全に信用するのは危険です。

実際に、自分で問い合わせを行い、作業工程や費用の違いについてわかりやすく丁寧に説明してくれる業者なら信頼できるでしょう。

確認すべきポイントは以下の通りです。

  • どの部分まで塗装するか?
  • どのパーツを外すか?
  • 塗装の品質期間はいつまでか?
  • 実際の塗装後の状態をサンプル板で確認できるか?

格安なのは何かわけがある

完全塗装になると、かなりの費用がかかるので、少しでも費用を抑えてオールペンをしたいという気持ちはわかります。

しかし、塗装後のことを考えると多少費用が高くても長持ちする方が結果的には良かったということになるでしょう。

ネット広告などで、格安を謳う業者は多いです。

値段が相場よりも格段に安い場合は、何か理由があると思って、一度確認しましょう。

作業工程を簡略化したり、個人事業主へ外注するという業者もあるので、後々のトラブルを防ぐためにも、相場を確認して、あまりにも相場とかけ離れている料金の業者は疑った方が良いでしょう。

売却査定を考えているなら費用効果を計算する

売却前にオールペンを行い、査定アップを考えている方も多いのではないでしょうか。

気を付けなければならないのは、外観が綺麗になっただけでは、査定額はさほど変わらない、もしくは下がる可能性もあるということです。

中古車販売業者は、買い取った車を売却することが目的です。

そのため、車種に合った色、イメージでなければ売りにくいと判断されることもあります。

また、新車の塗装状態が査定の基準となっているので、塗装の質が悪い場合は、オールペンをしたことでマイナス査定になる可能性もあります。

塗装には大きな費用がかかるので、売却したときに査定はどうなるか、塗装費用を考えてもプラスになるのか計算してからオールペンを行うことをおすすめします。

まとめ

今回はオールペンの寿命と費用について解説しました。

外観を保つ方法についても解説してありますので、オールペンをした後は洗車をこまめに行い、きれいな状態を長く保ちましょう。

信頼できる業者に塗装を依頼し、その後は自分でメンテナンスを行うことで、10年間美しい状態を維持することもできます。

それを考えたら、オールペンで愛車を蘇らせる費用もそれほど高くないでしょう。

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この記事の監修者

オクタゴンスタイル代表 藤本 武丸

1980年に創業した㈲八起自動車工業を継承し、自動車板金塗装会社として、長年多くのを塗装・修理を行ってきた。
長年培ってきた知識と技術、さらに貪欲に最新技術を学び、常に最高品質の施工ができるよう努めている。

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